先日、東京の青梅市在住の陶作家、宮岡麻衣子さんに会いに行ってきました。パートナーで同じく陶芸家の志村睦彦さんと一緒に花月窯という工房でお仕事されています。 初めて宮岡さんの器を拝見した時、つるりとした磁器の肌触りにじんわりと滲む柔らかな染付けの表情がとても新鮮に感じました。骨董屋さんで出会った古染付けに魅せられ、伊万里の文様の美しさに惹かれていったという宮岡さんの作品。もちろん懐かしさもあるのだけど色んな国を旅して来たかのようなエキゾチックな雰囲気も漂います。 志村睦彦さん作の花器に野花を生けて。お隣には可愛らしいサイズの宗教画「イコン」がちょこんと。志村さんは李朝の陶器に魅せられ様々な種類の陶器を制作されています。ご自宅のリビングの家具もこの時代のアンティークのものが多く、しっくりとお部屋に馴染んでいました。 和室の襖の引手。とってもきりりとして素敵です。我が家には和室がないけど、あったら絶対に欲しいなぁ。 読書家のお二人。リビングの壁一面に本がぎっしりと詰まっていました。陶器や古美術の書籍にまざって料理の本が多いなぁと思っていたら、なんと志村さんは以前日本料理の板前さんだったそうです!宮岡さんも食に対する好奇心が人一倍おありなようで、二人で絶品の山菜を求め山へ入り、泥だらけになることもあるのだとか。 続いては、初めて見ました!大きな蹴ろくろ。宮岡さんが愛用しているもので、アメリカのミネソタから取り寄せたそうです。自分の足でリズムを取るように。まるで乗馬してるみたいで格好いいなぁ。 志村さんは九州の職人さんが作ったシンプルなろくろを使って制作されるそうです。 宮岡さんの染付けの仕事場。すっきりと奇麗に整頓されています。しかしいつも思うけれど、手仕事をしている人の机の上って道具が生きている気がする。 ご自宅の離れにある窯小屋。芽吹きの季節を迎えた花木や山野草の庭を通って。様々な色や香りで満たされる初夏の風景が目に浮かびます。 なんて大自然!お住まいのすぐ近くには雄大な多摩川が流れており、お二人の散歩コースなんだそうです。かなり上流のせいか本当に水が澄んでいて、釣りをしている子供やおじさん多数発見。 草木を愛し、美味しい物を食することに真剣なお二人。まだ何も盛りつけられていない、この宮岡さんの器からも温かく香り立つ食卓の気配が感じられ、ゆったりとした気持ちにさせてくれます。
by habaki-hibi
| 2009-03-29 23:11
| ARAHABAKIが出来るまで
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